Hints
飛行技術向上のヒント
現場と教習で培ったノウハウを、
記事として公開しています。
効果的な練習方法や、国家資格の試験と実運用の違いを共有することは、パイロット一人ひとりの成長とドローン業界全体の発展につながると考えています。受講生の方に限らず、どなたでもお読みいただけます。
フレネルゾーンをやさしく解説 ― 一等学科の計算問題を丸暗記で攻略
一等の学科で出るフレネルゾーンの計算を、ラグビーボール形の図と丸暗記公式 R=√(D/32)(2.4GHz)で解説します。教則の例題(アンテナ間距離100m・2.4GHzで半径≒1.77m、60%で≒1.1m)の解き方、直径=√(波長×距離)の基本形、距離別の早見表つき。
続きを読むドローンパイロットの貴方、公園でフルスイングでゴルフの素振りをしていませんか?
航空法の許可・承認は「この飛ばし方なら安全上問題ない」という国の判断で、「その場所で飛ばしてよい」という許可ではありません。民法207条の土地の所有権、公園・河川・道路の管理者、警察への事前連絡とその落とし穴、騒音・電波・覗きのマナーまで、「できる」と「してよい」の間にある境界線を整理します。
続きを読む八の字を四角で回ると何点引かれるのか?
円がカクカクになる八の字飛行。いっそ菱形で回ったら何点引かれるのかを、二等の実地試験実施細則で試算しました。菱形は減点区画(経路から1.5m)に一度も入らず、角の減点を全部取られても12点。ただし中心を含まない周回は不合格で、菱形そのものが「指示と異なる飛行」と判断される余地もあります。本当に伝えたいのは、区画進入の5点とふらつきの1点という減点の重さの違いです。
続きを読むたまには机上試験を思い出しましょう
二等の実地試験は机上試験(飛行計画の作成)から始まります。許可・承認が必要な飛行、標高と対地高度のひっかけ、「未満」の読み方、搭載重量の見落とし、夜間のビジョンセンサ、谷間のGNSSなど、頻出の論点を数値と場面を変えて作り直した18問。選ぶとその場で正誤と解説が出ます。
続きを読む海面スレスレなのに、記録は「高度35m」。なぜ?
海面スレスレで飛ばしたドローンの記録が「高度35m」。正体はGPSの楕円体高で、日本付近では平均海面(ジオイド)が楕円体より30〜40mほど上にあるためです。気圧計の相対高度・GPSの楕円体高・地図の標高の違い、GPSの高さが約9mずれた実例、気圧高度の誤差要因、航空法の150mが地表基準であることまで整理します。
続きを読む地図記号を、ドローンの危険に読み替える。
実地試験は机上試験(飛行計画の作成)から始まります。二等は5分で4問、一等は10分で5問。試験の地図には凡例が必ず記載されているので、記号の暗記は要りません。問われているのは、地図から危険を拾う技能です。国土地理院の地図記号一覧(2022)を、学校・神社・送電線・電波塔・鉄道・田・竹林まで飛行計画の目で読み直し、地図に載る基準と載らないものを整理しました。架空の地図を使った例題つき。
続きを読む飛行前点検に、制限時間がついた。現場の点検には、ない。
令和8年6月5日施行の細則改正で、口述試験(飛行前点検)に3分+12分の制限時間が入りました。試験対策として覚える点検の「型」と、現場の日常点検で本当に見るべき点検項目の違いを1枚に整理します。日常点検記録の様式も配布。
続きを読む天気予報アプリの使いわけ
Windyで切り替えられるECMWF(9km)・GFS(22km)・ICON(13km)・MSM(5km)は、どの機関が、どれくらい細かい解像度で計算しているかが違います。数日先の荒れ方はECMWF、当日の時間帯別に飛べるかはMSM。ただし数値予報はシミュレーションで、当日の風は現地のベテランのほうが当てたりもします。
続きを読む正しいプロポの持ち方と、プロポ中性点での繊細な感覚
上手い人のプロポ操作には共通点があります。親指が立っていること。指の腹ではなく指先でスティックに触れていること。見た目の癖ではなく、物理的に決定的な差を生みます。
続きを読む強風下でもブレない「ビタホバ」の正体
強風でもピタリとホバリングを決める方に理由を尋ねたら、返ってきたのは操縦技術ではなく「呼吸」でした。溶接の世界で言われてきたことが、なぜホバリングに通じるのか。息を止めると指先の解像度が落ちること、呼吸が止まりやすいのは机上試験・口述試験・ATTIホバリングという時間を計られる場面であること、そして練習への落とし方まで整理します。
続きを読むホバリング上達のために、512通りの直線移動練習のススメ
操縦を構成する「向き」の3要素を分解すると、90度刻みでも64通りの状況があります。ATTIモードでのホバリング上達に、無風時の直線移動が最短ルートである理由を解説します。
続きを読む実機で身につけたい方へ
記事で理解したことを、実際の機体で確かめるところまで伴走します。スクール・実機飛行トレーニングについてはお気軽にご相談ください。